気ままに自然観察 ー 表紙写真集

キンモクセイの花序

2019.10  千葉県浦安市

今年はキンモクセイの花が咲くのがちょっと遅いなあと思っていたら、台風19号が通り過ぎ た日に一斉に咲だし、香りに包まれました。 　花の雄しべは2本、ちょっとカニの目に似ています。奥の方に、退化した雌しべがついています。 　１週間経ち、花は散ってしまいましたが、昨年のよう２度咲するかなと花痕をみてみました。

花が終わって散った花序の痕

葉腋をみると、花芽の芽鱗に囲まれた花序の痕が1〜2個付いていました。残っている2個の 小さい芽は、葉芽のようです。見て みた枝の葉腋には、小さな葉芽と思われる芽がほぼ同じように2個ずつ、葉柄の付け根に埋もれるように付いていましたが、咲き残った花芽は見当たりませんで した。

（数字は、花柄が付いていた痕）

花が付いていたところを見ると花の柄がつく場所が3段になっていました。中央の1段目に は、花柄の痕が1つ、2段目と3段目にはそれぞれ4つずつ、葉と同じように向き合って対生に付いていました。花序によっては、3段目の花柄の痕が2つのも のもありました。 　この花柄の痕をみると、だいたい、一つの花芽に花が7から9個ついているようですね。

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